乙寧ディザスター

ネットニュースが伝える君の武勇伝

鮮やかな霧

学生の頃に、NERV(ネルフ)に就職すると言ったっきり姿を消した無職の高木くんに久しぶりに会った。彼はウーバーイーツ配達員(ウーバーイーター)を妨害するアルバイトを始めたらしい。

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ニンテンドックスで犬を虐待していた過去がある奴らが幽閉される監獄「ニンテンドー・ラボ・ジ・ザイオン 」に投獄されていた、高木くんは罪を償う為に「WANIMAに加入する事になった!」とフル笑顔で言っていた。

 

 

とりあえず意味わかんねーからぶん殴っておいた。

 

彼はとても懐かしそうに、笑った。

 

 

どうも、おとねです。最近はInstagramのストーリーでおにゃにゃの子が生理かどうか判別出来るようになりました。

 

高木くんは、たまに意味深な事を言う。

遊戯王をしている時にいきなり「勝負とは善悪で決まるわけじゃなく、強弱で決まる」と言い出したり。

社会の授業で「公共の安全を守りたかったら産婦人科医にでもなれば良い。平和なんて誰にも守れないんだから生まれてくる赤児を皆殺しにするしかない。誰も生まれてこなかったら、脅威の種もなくなる。人間がいる限り安全な社会なんてあり得ない。必ずおかしな奴は生まれてくるから。」と言い出したのも印象に残っている。高木くんはヤバい奴だなって思う。いつも砂場で砂を食ってたし。猫虐待するし。

 

でも、そんな高木くんは僕は好きだ。

いつも高木くんは僕のサンドバッグになってくれる。定時の時間になると、いつも校舎裏に来て「おやつ」をねだってくる。

腹部に蹴りを入れる。鈍い音が高木くんの腸内を掻き回し、ゆっくり景色を眺めたい気分を害する様な声をあげる。

高木くんは涙鼻水を垂れ流し、まるでニンテンドックスの犬の様に嬉しそうにおやつを求める。僕は高木くんが壊れない様に丁寧におやつを食らわせてあげた。

日に日にエスカレートしていくおやつタイムは高木くんと僕のエクスタシーを満たす。高木君と僕の関係を知る者は誰もいなかった。

 

高木くんは狂ったようにおやつを喰らい、ついに糞尿を垂れ流しながらこう言った。

 

 

「殺して下さい」

 

 

虫酸が走った。

 

その日から僕は高木くんにおやつをあげるのをやめた。高木くんはいつも通り頭のおかしい高木くんを演じていて、僕とすれ違うと少し悲しそうな顔をしていた。

 

彼はとても寂しそうに笑った。

 

 

僕は高木くんの埋め合わせをする為、ニンテンドックスのゲームを買った。

 

高木くんはNERVに就職するらしい。

 

 

 

殺してあげればよかった。

 

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