生きる活力がなさ過ぎて手相が薄くなってきた頃、センシティブな情緒はトランス状態になる。
エビアンで洗濯をするように、無意味な物事を覚えて人は「オトナ」になっていく。
最上階、屋根裏。
ベロベロにも関わらずかっこつけてエビアンを買う、見栄。
知らない世界のエスタブリッシュメント、最下位から這い上がる感覚が堪らない。
自分は主人公なんじゃないかって思えたし。
10代、眠剤を仕込まれ連れ込まれた最上階。
まるでコナン。
ガラスに溶ける白い砂、鉛の味がする玉。
新宿ビル、金持ちの女。
当時、彼女はいたし全部隠してた。
母親も姉も女性、守りたかった。
完全に無免許運転。
自分に埋め込められた記憶の配列を誰かが解読した時どんな結果が出てくるか、それをどの様に解読するかはその人次第。
完璧なヒーローは転び方を知らない、らしい。
なるほどね。
幸福の屋根裏、全部塗り替えられた。
今は安い水を買えるようになった。
風見迷李
恋愛仮免中。